学生に関する事項

アドミッション・ポリシー(入学者受入れ方針)

 子ども学科では、建学の精神(「質実」、「英知」、「愛敬」)を理解するとともに、現代社会に対応し、人間に対する深い理解と愛情を備えた心豊かで広く社会の発展に寄与できる人材の育成方針に共感する、次のような者の入学を期待しています。

(知識・技能)
 1 幼児教育・保育の学習に必要十分な基礎学力を備えている。 
 2  音楽、造形、言語、身体などの表現技術などに親しんでいる、あるいはこれらを今後学ぶにふさわしい豊かな感性をもっている。
 3 社会人として必要な教養・知識を身につけようとする姿勢をもっている。
(思考力・判断力・表現力)
 4  学びの基礎となる読む、書く、聞く、話す能力や自ら課題を発見し、考え、判断し、行動できる力を高めようとする姿勢をもっている。
(主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)
 5 幼児教育・保育に情熱と使命感をもって取り組むことができる。
 6 人や動植物、自然に対する深い愛情を持っている。
 7 笑顔、挨拶、言葉づかいなど基本的な対人関係能力を備えている。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

 子ども学科では、ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)及びアドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)に示した資質・能力・態度を総合的に備えた学生を育成するために、以下のカリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)に基づいて教育課程を編成するとともに、学生の学修過程や学修方法が明示された教育内容、教育方法をもって授業を実施し教育評価を行います。

(教育内容)

 1  保育者としての専門的知識・技能をはじめとして、思考力・判断力・表現力、主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度等を育むため、教養科目及び専門科目を科目内容の分野や関連性から記号・番号をつけ、体系性、系統性をふまえて配置し、学生が学びの全体像や科目間の関連を容易に理解できるようにカリキュラムツリーを作成します。
 2  保育者としての使命感や態度、社会貢献への積極的な姿勢、人や自然を深く愛し、慈しむ態度等を涵養するため、学内外の自然・社会環境を利用した体験型の学習を取り入れた科目を配置します。
 3  1年次には、建学の精神を理解し、大学における学びへの適応を速やかにするとともに、社会性や学ぶ力の基礎を育むため「子ども学演習Ⅰ・Ⅱ」「キャリアアップセミナーⅠ・Ⅱ」を、2年次には主体性、協働性、対話性、人間力を高めるため「子ども学ゼミナールⅠ・Ⅱ」「キャリアアップセミナーⅢ・Ⅳ」をそれぞれ配置します。
 4  保育士資格及び幼稚園教諭二種免許状の取得に関する科目による幼稚園教諭・保育士養成課程を編成するとともに、その他保育者として資質向上に資する資格が取得できる科目等を配置します。
(教育方法)
 1  シラバスには、各授業科目の到達目標や毎回の授業の予習・復習内容などを具体的に示すことで、学生の主体的で効果的な学習を支援します。
 2  授業科目の内容に応じて、アクティブ・ラーニング、グループワーク、プレゼンテーション、ゼミナール形態等を取り入れ、学生自身の問題発見、資料収集と分析、解決方法の検討、討議・発表の機会を多く提供することに努めます。
 3  保育の内容や保育技術、実習準備に関する科目については、少人数編制で効果的に学習できる授業展開とします。
 4  免許・資格取得のための現場実習や現場体験の学習を段階的に行い、これらを通じて保育者としての資質・能力・態度の修得に資するようにします。
(評価)
 1  単位認定にあたっては、シラバスに開示する成績評価と基準によって厳格な成績評価を行うとともに、半期ごとに GPA によって学修成果の達成状況を評価し、一定の GPA をクリアするよう学修支援・指導を行います。また、学生は学年ごとに自身の学習ポートフォリオを作成し、自らの学びの成果を自己点検・自己評価することができます。
 2  授業アンケートを半期ごとに実施し、個々の授業内容や方法の改善、カリキュラム編成の改善を検討します。

ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与に関する方針)

ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)
 子ども学科では、建学の精神(質実・英知・愛敬)、学則にある短期大学及び子ども学科の目的に則り、学則第 43 条(卒業)に示す所定の教育課程を修め、66 単位以上を累積 GPA 一定以上の成績で修得し、以下のような知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度を備えた者に対し、その卒業を認定し短期大学士の学位を授与します。

(知識・技能)

 1 保育者としての専門的知識・技能
 2 社会人として必要な教養・知識
(思考力・判断力・表現力) 
 3  獲得した知識・技能・態度等を総合的に活用し、職業や社会における諸問題を自ら発見、分析、解決方法について考察する力、さらに自分の考えを他者に口頭、文章、あるいは身体をもって的確に表現する力
(主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)
 4 保育への情熱と使命感を持って社会に貢献しようとする主体的・積極的な態度
 5 人や自然を深く愛し、慈しむ態度
 6 社会人として必要なマナー・常識・態度

令和6年度 ディプロマポリシーに掲げる学力の割合について




入学定員、収容定員、入学者数、在籍者数等(令和6年度)

学 科 名入学定員収容定員入学者数在籍者数充足率
子ども
10020058105
52.5 %

専任教員・非常勤教員 (5月1日現在)
専任教員数非常勤教員数
11人 (36.7%)19人  (63.3%)

専任教員一人当たりの学生数(人)
専任教員数学生数専任教員一人当たりの学生数
子ども学科1110510.5

入学者の推移(令和2年度~)


学科等の
名称
事項
令和2年度
令和3年度
令和4年度
令和5年度
令和6年度
備考
子ども学科
入学定員
100
100
100
100
100
入学者数
73
71
70
52
58
入学定員
充足率(%)
73
71
70
52
58
収容定員
200
200
200
200
200
在籍者数
142
140
134
118
107
収容定員
充足率(%)
71
70
67
59
53

進路状況 (令和5年度)

子ども学科
()は%

事項

令和5年度

a
卒業者数(学位授与者数)

64

b
就職希望者数
b/a
61
(95.3)
c
うち学校で斡旋した就職者数
c/b
59
(98.3)
d
うち自己開拓分の就職者数
d/b
1
(1.7)
e
就職未定者
e/b
1
f
進学・留学希望者数
f/a
0

g
進学・留学者
g/f
0
h
進学・留学準備中
h/f
0

i
その他進路決定者
i/a
0

j
不明・無業者数
j/a
3

学生の状況Ⅰ(平成31年度~)

卒業者数(人)
区分
31年度
R2年度
R3年度
R4年度
R5年度
子ども学科
70
68
66
63
64
退学者数・除籍者数(人)
区分
R元年度
R2年度
R3年度
R4年度
R5年度
子ども学科
(中退率)
2
( 1.4 %)
1
( 0.7 %)
5
(3.6%)
5
( 3.7 %)
5
( 4.2 %)
留年者数(人)
区分
R2年度
R3年度
R4年度
R5年度
R6年度
子ども学科
1
1
2
0
1
休学者数(人)
区分
R元年度
R2年度
R3年度
R4年度
R5年度
子ども学科
0
1
1
1
3
就職者数(人)
区分
R元年度
R2年度
R3年度
R4年度
R5年度
子ども学科
69
65
63
62
60
進学者数(人)
区分
R元年度
R2年度
R3年度
R4年度
R5年度
子ども学科
0
0
0
0
0
社会人学生数(人)
区分
R2年度
R3年度
R4年度
R5年度
R6年度
子ども学科
18
16
14
20
20
留学生数及び海外派遣学生数(人)
区分
R2年度
R3年度
R4年度
R5年度
R6年度
子ども学科
0
0
0
0
0

学生の状況Ⅱ(令和4年度~)


単位取得状況と学位取得状況
R4年3月卒業者R5年3月卒業者R6年3月卒業者
卒業人数(学位取得人数)666364
平均取得単位数99.497.692.0
保育士資格取得人数と幼稚園教諭2種免許取得人数
R4年3月卒業者R5年3月卒業者R6年3月卒業者
保育士資格取得人数6461
59
幼稚園教諭2種免許取得人数5647 51
就職先別就職人数
R4年3月卒業者R5年3月卒業者R6年3月卒業者
保育園343633
幼稚園736
認定こども園418
福祉施設15187
その他(学童・相談員等)345
(就職しない者:進学・病気等)(2名)(1名)(4名)
就職率〔単位:%〕〔単位:%〕〔単位:%〕
R4年3月卒業者R5年3月卒業者R6年3月卒業者
就職率95.598.493.8
就職以外(進学・病気等)3.01.66.3


卒業生の就職先での勤務状況(令和5年度)

















卒業後3年アンケート

       対象:令和3(2021)年3月卒業生 【令和元(2019)年度入学/令和2(2020)年度卒業】令和6年9月27日



 5 退職や転職の理由
  幼:職員同士のいじめ、求人票に無い職務内容。みなし残業を超過した残業代未払い。
  保:自分の生活とのワークライフバランスがとりづらかったので、勤務時間が短い今の職場(正職で16時退勤)に転職した。
  保:労働環境が悪かった。
  保:勤務時間が長かった。


 6 学生時代に学んで役に立ったこと、もっと学んでおけばよかったと思うこと
  幼:1年次にパプリカを学んだ事がキャンプファイヤーの時に役立った。 ★実習はいやだったけど、その時にどれだけ学べるかが大切なので、もっと学んでおけばよかった。
  幼:保育のネタの引き出し。
  保:ソーシャルワークのスキルを身につけておいてよかった。 ★子育て支援についての制度などもっと勉強しておいたらよかったと思う。
  保:絵本の扱い方、読み方、手遊びは役に立った。 ★画材の種類と扱い方、発達に遅れが見られるお子さんへの関わり方についてもっと学んでおけばよかった。
  保:いろいろな保育がある事を学べたことがよかった。自分はさくらさくらんぼ保育の所に居るが、それ以外もあると学生の時に知る事ができたことは大きいと思う。
  保:手遊びやピアノは役に立った。 ★指導案、週案、月案の書き方。
  保:学生時代に、保育で使えるエプロンシアターやパネルシアター等沢山作っておけたらよかったと思う。
  保:保護者対応の仕方や電話のかけ方を就職前に知っておきたかった。また、療育についてなどの障がい児保育の内容を最近は詳しく知りたいと思った。
  保:手遊び・わらべうた・ピアノ。
  保:ピアノはとても大事なので、苦手でも片手は得意にしておいた方がよい。
  保:ピアノが弾ければもっと良かったけれど、自然の遊びの方がもっと勉強すべきだった。
  保:スケッチブックシアターやパネルシアターの製作が役に立った。 ★保護者対応、敬語、礼儀、言葉づかい、電話対応を、学んでおけばよかった。
  施:乳幼児だけでなく小学生以上の児童の対応について。

  施:施設実習期間が充実していたので施設への就職を希望するようになった。実習で夜勤も経験したかった。

 7 その他、自由記述
  幼:10ヶ月で幼稚園を退職。今のところ、もう一度先生をやりたいとは思っていないが、今後機会があれば免許資格を活かしていきたい。
  保:今年で4年目となり毎日大変だけど、子どもの笑顔を見るとやる気が出る。就職・実習生を募集中!
  保:転職の相談に伺ったのに報告出来ておらず申し訳ない。今の職場もとても働きやすく毎日楽しく仕事をしている。
  保:4年目の今年法人内で転園した。短大でどんな保育をしたいか考える事ができたお陰で今新しい事に挑戦出来ている。
  保:大変な事は多いが達成した時の気持ちがとても良いと思うので実習でトライしてみると良いかも知れない。
  保:辛いな、ストレスだなと感じる事や子ども達を叱る事も多くて自己嫌悪陥る事もあるけど、子ども達の成長を感じられた時、保護者に嬉しい事を言ってもらえた時に、この仕事をやってて良かったと 思う。限界まで続けていきたい。
  施:短大の2年間は本当に楽しかった。欲を言えば、小さな行事を始め、クリスマス会を行いたかった。それが心残り。在学生には楽しんで欲しい。
  施:就職に悩んでいる時に色々相談に乗って頂き、就職先を勧めてくれた先生に感謝している。介護福祉士の資格取得に向け頑張っている。


考察と今後の指導
  就職の用件は、通勤時間が大前提として、次いで方針・内容、給与と続く。
  継続は73%転職は27%。転職は1年目・3年目という節目であった。保育園から施設、幼稚園から一般企業等異業種が目立つ。
  退職理由は勤務時間等労働環境・人間関係が多い。就職指導時に各自の希望と就職先の待遇等についてしっかり確認して指導する。
  学んでおけば良かった具体的な点については、学科内で共有して今後の指導に活かしていく。